闇金といえば、マンガやドラマの世界のように、もし返済ができなくなったら督促に追われて家に押しかけられ、最悪夜逃げするなんて話が思い起こされるでしょう。
逃げてもしつこく追い回され、水商売などの労働を強要されたり、暴行を受けたりなど、大きなトラブルに発展するシーンも登場します。
とはいえ、マンガやドラマはあくまでもフィクションです。
闇金ではなく、ソフト闇金だから大丈夫と、飛ばすことを考える人が出てくるのも事実でしょう。
飛ばすとは、返済をせずに行方をくらまして逃げてしまい、貸し手が貸し付けたお金を回収できない状態になることです。
■飛ばす人の理由
ソフト闇金を利用する人は、ほかではお金を借りられない人や、自己破産など債務整理をしたような人が少なくありません。
そもそも資金力がなく、返済能力が低い人たちなので、借りても期日までに返済資金が用意できない人が当然のようにあらわれるでしょう。
期日までに返せないと遅延損害金も発生するため、連絡手段を断ち、督促から逃れようとする人が出てきます。
また、開き直る人や、法令を援用する人も少なくありません。
ソフト闇金は違法業者ですので、本来貸付はできない業者です。
利息制限法の上限をはるかに超えた利息を請求するなど、違反をしています。
違反した業者との契約は無効であり、返済義務もないと主張し、返済せずに音信不通になる人が出てくるのです。
■法律違反だから追いかけてこない?
さらに、「ソフト闇金は違法業者だから、おおっぴらに請求はできないはずだ」と考えたり、「しつこくされたら警察を呼べばいい」と考えて飛ばしたりする人も少なくありません。
しかし、実際にはしつこく電話が入ったり、自宅に訪問されて家族や近所の方に知られたりします。
さらには、勤務先に何度も電話が入り、実際に訪問されて職場での信頼を失い、職場にいづらくなる方も多いので気を付けましょう。
相手が違法であろうが、警察を呼ぼうが、自分がほかではお金を借りられない状態で、高金利なのを理解しながらソフト闇金を利用した事実は消えません。
督促を受けて周囲に知られたことで失職し、同僚や知人からの信頼を失い、家族からも疎まれることがあるため注意が必要です。
■飛ばすより相談を
どうしてもお金を返せなくなった場合、飛ばして逃げるより、適正なところに相談をしましょう。
役所の相談窓口や消費者センター、弁護士や司法書士などの専門家が行っている無料相談会などの利用がおすすめです。
自身がソフト闇金から借りてしまった反省をしつつ、違法な業者との適切な対処法をアドバイスしてもらったり、支援を受けたりすると解決策が見つかるのではないでしょうか。