ひと昔前までは借金をする場合には地域にある銀行などの金融機関を利用するしかなく、借り入れることができる限度額が低いわりに、審査はかなり厳しいこともあって、なかなか本人の思い通りにはならなかったといえます。しかし現在では全国レベルで店舗を展開しているソフト闇金も多く、それほど心配をせずとも十分な金額のお金を借りられるようになりました。なかには無人の店舗に機械を設置していたり、テレビ電話などを使って直接スタッフと面会をしないでも融資に応じてくれるソフト闇金もあり、その意味では心理的な負担感も少なくなったといえます。さらには申し込みをしたその日に審査を完了させ、指定口座への振り込みまでしてくれる即日融資であったり、お金が必要になるたびにATMなどから随時指定の金額の引き落としができるキャッシングなどのしくみも盛んになっていますので、利用者にとってはメリットの大きな時代になったといえるでしょう。
しかしソフト闇金からかんたんにお金が借りられるからとはいっても、指定の期日までに返済しないで済むというわけではありません。やはり契約に違反してしまっている以上は、返済しないことに対するペナルティは通常の銀行融資などと同様に存在することは覚えておくべきです。もちろんお金を貸したソフト闇金の側としても、ついうっかり返済日を忘れていた場合なども想定して、本人から連絡があれば多少の期日の遅れには目をつむったり、最初は自宅や携帯への電話連絡などで支払いを促したりするのが一般的です。このようにある意味において温情のある措置があったにもかかわらず、それに対応せずに引き続き返済しない状態が続いた場合には、やむなく法的措置が示唆されることがあります。
法的措置に至る兆候としては、自宅に督促状が届くことが挙げられますが、これにも対応しない場合は裁判所から支払督促とよばれる文書が送達されるのが一般的です。これは少額の金銭債務の支払いが滞っているに場合などに、債権者が簡易裁判所を通じて手続きをすることにより、裁判所の名をもって特別な督促状を債務者に対して送ることができる制度です。これに対して債務者、つまりお金を借りた本人が異議を申し立てることは可能ですが、もしも指定の期間内に異議を申し立てなかった場合には、債権者からの申し立てで裁判所が仮執行宣言を付し、その後は強制執行の手続きへと移ることになります。最終的には毎月の給料であったり、マイホームやマイカーなどの財産を差し押さえられ、債権回収のために強制的に競売にかけられることがあるので要注意です。