ソフト闇金からお金を借りるためには、審査に通過する必要がありますが、審査に申し込む際に必ず必要になるのが本人確認書類です。通常、審査を申し込む際に利用されるのは、免許証やマイナンバーカード、パスポートといった顔写真付きのものですが、これらを持っておらず、健康保険証しか手元にないという方も少なくないでしょう。
顔写真がない健康保険証は、免許証などと比べると本人確認書類としての有効性は低いと言わざるを得ません。しかし、手元にある本人確認書類が健康保険証のみという方でも、お金を借りられる可能性は十分にあります。
従来、大手ソフト闇金では、健康保険証などの顔写真がない書類でも、本人確認書類として認めてくれていました。しかし、2016年10月の犯罪収益移転防止法の改正に伴って、現在では顔写真がない書類を使用する場合は、追加で住民票や公共料金の領収書などの書類の提出が必要となっています。このように、健康保険証で大手のソフト闇金を利用したい場合は、住民票などを別に用意する必要がありますが、大手ではない中小規模の会社の場合は健康保険証のみでお金が借りられる可能性があります。
中小規模の会社では、大手とは審査基準が異なっており、それぞれ独自の基準で審査を行っています。本人確認書類の取り扱いに関しても大手とは異なるケースがあり、健康保険証のみで申し込むことができる会社も少なくありません。ただし、借入希望額が50万円を超える金額であったり、他社からの借り入れと合計して100万以上になる金額を借りたいという場合は、健康保険証に加えて、源泉徴収票や給与証明書といった収入証明書の提出を求められるケースがあるので注意が必要です。また、健康保険証に記載されている住所と現住所が異なる場合も追加書類が必要で、公共料金の領収書などを用意する必要があります。
このように、中小のソフト闇金の場合、健康保険証のみで審査を受けられる可能性がありますが、このような会社の中には違法な金利で貸付を行っている闇金業者も潜んでいるので注意が必要です。闇金業者からお金を借りてしまうと、いつまでも借金を返済できない恐れがあるとともに、執拗に取り立てに苦しむ可能性があります。そのため、中小のソフト闇金の利用を希望する際は、情報収集を念入りに行って信頼性が高いところを利用することが大切です。なお、法律の基づいて営業している会社であれば金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで検索することができるので、知名度が低い会社を利用する際は必ずこのサービスで調べてから申し込むようにしましょう。